家に帰ったらチョコレートのケーキがあったよ、ゆかいゆかい
きょうはとてもおもしろいひとに会ったよ、ゆかいゆかい
なんだかぼやぼやとした日をすごしてしまった、ゆかいゆかい
爪の先の黄色が剥がれてきているね、ゆかいゆかい
図書館の本の返却日がすぎてしまった、ゆかいゆかい
誰かと会ったときは、かならず誰かに会えていないんだね、ゆかいゆかい
きみはどうやってもわたしになれないよ、ゆかいゆかい
わたしはどうやってもきみになれないよ、ゆかいゆかい
後悔なんてあとから誰かにさせておけばいい、ゆかいゆかい
自分はつねにここにいればいい、ここで自分でいればいい、ゆかいゆかい
そんな狂ったことばっかり考えているのかい、ゆかいゆかい
夢見が悪いのを人のせいにしちゃいけないね、ゆかいゆかい
下着が汚れている、ゆかいゆかい
赤い跡が残っている、ゆかいゆかい
明日が誠実に来ると思っている、ゆかいゆかい
この染みが消えないように、
または1の次の数が2であるかのように、
または海辺の少女が身を投げるかのように、
なにひとつ確実な事のないこの世の中で自分以外を信じている、
ゆかいゆかい。
他人のことなんて知らないし、明日のことなんて知らない。
ゆかいゆかい。
自分のことなんて知らないし、昨日のことなんて知らない。
ゆかいゆかい。
すこし肌寒い。
これを君は暑いと言う。
けれど、たしかにしあわせで、ゆかい。
じーっとよく見ているとかゆい、かゆいに見えてくるね、ゆかいゆかい
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