2012/02/15

海へび

大蛇になった夢を見る。
ぬるぬると冷たい水の底で泳ぐ。
宝箱には鍵をかけてしまわないで、
わたしは思い出なんていらない。
すべてすべて海に流れてゆけばいい。
壜の中に愛を閉じ込めて、そこに夕陽が当たるとき。
合歓の木の下ですやすやと眠るあなたに会いにいく。
寒さなんて凍えてしまえば一緒さ。
とうの昔に愚鈍に成っている。
皮膚と粘膜。
醜いね。
窮屈で退屈だ。
はやく広い世界へ行かなくちゃ。
息が詰まってしまう。
ながいこと息継ぎをしていないから、
酸素がなくたって、平気になっちゃったのかしらね。
物語ではない。
夢の中の話しです

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